引退挨拶(田邉)

引退挨拶

お疲れ様です。スナイプスキッパーをさせて頂きました4回生の田邉です。
先日、全日本インカレを終えたので、このブログにて「引退挨拶」をしたいと思います。

まず上村監督、柳川コーチをはじめとするコーチ陣、そして幅広いOB・OGの方々、ここまでご支援ご指導の程ありがとうございました。特に第64代4回生の一個上の先輩方には本当にお世話になりました。心から感謝しています。

ご存知の通り、全日本インカレでは、レース結果でチームの足を引っ張ってしまい、スナイプ級入賞、総合入賞を果たすことはできませんでした。申し訳ありません。4レースを細かく振り返っていくと、まずスタートが出れていない、コースルールを理解できていないなどの反省点が挙げられますが、それも全てヨット部で3年弱やってきた実力だと思います。
正直甘かったです。

最終日に代交代のミーティング中に、監督がおっしゃっていたのが「やるからには勝ちたい、勝ち以外興味ない」との言葉でした。その言葉を聞いて、自分の部活への3年間の取り組み方が、「勝ち」にこだわったものではなかったと痛感しました。今年の冬からスキッパーになって、きつかっただけのヨットにようやく楽しさを覚えてきた次第でしたが、そこを超えての「勝つ」ヨットまで行くことができませんでした。そんな自分でも、全日本で走れなかったことは死ぬほど悔しかったです。なので、そのミーティングでそこに気づけた後輩達、特に今年入部した一般生の1年生達には、「勝ち」にこだわったヨットをしていってもらいたいと心底思います。3年後の全日本インカレで同じ思いをしないように。

ところで、先輩方や後輩達と「ヨット部に大学生の貴重な時間・お金を費やして何が得られるんだ」という話をよくしたことがあります。ヨットという新しいスポーツの世界、縦の繋がり、青春、社会人になるための基礎力といった表面上のものなんかじゃないと、引退してみて自分自身思います。それはズバリ「これからの人生への自信」です。極寒の海での練習、海上での先輩からの罵倒、意見の食い違いによる喧嘩、他の学生に比べて圧倒的に少ない自由時間を感じての喪失感などのヨット部での経験の全てが、これからの自分への自信になると確信しています。

最後に、福岡大学に入学してからここまで恵まれた環境でヨット部を続けさせてくれた、父と母に心から感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました。