スポーツで感動したシーン(内田)

こんにちは。

新4回生の内田です。


今回は「スポーツで感動したシーン」について書かせて頂きます。


私の印象に残っているシーンは、10.19(じゅってん・いちきゅー)」です。


神奈川県川崎市川崎区の川崎球場でダブルヘッダーにより行われた日本プロ野球のパシフィック・リーグ、ロッテオリオンズ対近鉄バファローズの試合です。


近鉄が連勝すれば近鉄のパ・リーグ優勝が決定し、近鉄が1つでも敗れるか引き分けるかで西武ライオンズの優勝が決定するという状況のもと、近鉄が第2試合で引き分けて、西武のリーグ優勝が決まった試合です。


川崎球場は超満員となり、第2試合途中から急遽全国的にテレビ中継が放送され(近鉄の地元、関西地区では第1試合開始当初から中継)、高視聴率を記録しました。


この時、近鉄は連勝すれば優勝が決定します。しかし、ひとつでも負けか引き分ければ先に全日程を終えていた西武が優勝というまさに大一番。第1戦は近鉄が8回に2点のビハインドを追いつくと、追い込まれた9回二死から代打の梨田が起死回生の勝ち越し打。初戦を4-3でものにし、第2戦へと夢を繋ぎました。


しかし、その第2戦は4-4で延長戦へ突入、本来であれば延長は12回までとなりますが、当時のリーグ規定には「ダブルヘッダーの際は試合時間が4時間を超えた場合、新しいイニングには入らない」という規定がありました。試合途中に判定を巡る抗議で時間がかかったこともあり、10回表の近鉄の攻撃が終わった時点で無情にもタイムリミットでした。10回裏をゼロで抑えるも11回の攻撃はやって来ることなく、4-4の引き分けでした。ここで、近鉄の優勝は潰えました。


喜怒哀楽が詰まった濃密すぎる2試合だったと思います。今なおプロ野球史上最高の試合、または名場面として語り継がれる伝説の戦いであると私は考えます。