引退挨拶(小村)


お世話になっております。 

第62代主将を務めさせていただきました、小村凜平です。

先日和歌山で開催された全日本学生ヨット選手権大会の結果を改めて報告させていただきます。

スナイプ級10位  (581点)
470級6位 入賞(524点)
総合6位       入賞 (1105点)

まず、コロナ禍の中、最高の場を与えてくださった学連・大会関係者の方々へ、この場をお借りして感謝申し上げます。

ありがとうございました。

また、このような結果を出すことできたのは、監督・コーチ・部長をはじめとする応援してくださった全ての方々の支えがあってのことだと思います。

本当にありがとうございました。
 

僕は1年前、主将を務めさせていだくこととなり

「JUST DO IT〜やるしかない 妥協なく〜」
というスローガンと「総合入賞を確実に獲る」という目標を設定しました。

このスローガンには「ただやるのみ」や「とにかくやろう」という意味があります。

それまでの僕たちは、何か言い訳をしたり人のせいにしたりすることで結果を出すことから逃げていました。

これからは、自分たちの実力をまず受け入れツベコベ言わずに結果を出そうという思いからこのスローガンにしました。

また、この1年間「当たり前のことを当たり前に」という基本方針のもと、「そもそも当たり前のこととは何か」や「それらを徹底させるためには」をチーム内で考えたり、陸の上でも海の上でも当たり前のレベルを徐々に上げたりすることで個人個人が成長することができました。

そして、全日本インカレはこの1年間積み重ねてきた当たり前のことを発表する場としてチームで位置付けて臨みました。

もちろん、総合入賞したいという気持ちは常にありました。

しかし、インカレ序盤戦は470 2艇のDNFやスナイプ2艇の不調など思うような走りができていませんでした。

中盤戦になっても僕自身和歌山の難しい風を捉えることができず自分の実力を発揮することはできませんでした。

そして最終日前夜。
入賞圏内との得点差はおよそ90点。
残されたレースは2レース。

チームの中には諦めムードが漂っていました。

自分自身も少し諦めていたのも事実です。

しかし、僕は大好きな島田紳助氏の『無理やわ無理やわ思ってたら、絶対無理やで。イケる思うから、前へ行けんねんな』
という言葉を思い出しました。

諦めることを辞めてチームの皆に
「俺はみんなのことを信じるから、みんなも俺のことを信じて欲しい。俺だけじゃなくてお互いを信じ合って欲しい」とだけ伝え、次の日に臨みました。

迎えた最終日。

チームは誰一人として諦めなかった。

誰も想像しなかった奇跡が起きます。

470はリスクを抱え3艇同じ海面を使う戦法をとりシングル連発。

スナイプは1艇が英語を取りながらも他の2艇がカバーする走りを見せてくれました。

詳しくはtrac tracを見てください。

そして、逆転。

15年近いセーリング人生の中で一番楽しくワクワクするようなレースでした。

陸に上がって監督と抱き合ったときは、1年間当たり前のことを当たり前に行なってきて良かったと思えた瞬間でした。

しかし、技術的に荒削りがある部分やレガッタを通して英語を4つも取ってしまうなどチームとして課題は山積みです。この課題は上田主将をはじめとする次の代で一つ一つ克服して欲しいと思います。

最後に、僕たち4回生は引退します。

4年間とても素晴らしい環境の中遊ばせてもらって本当に感謝しています。 

OBとして『施されたら施し返す 恩返し』をモットーに更なる高みを目指す後輩たちの応援をしていこうと思います。

主将ではなくなった途端好き放題書かせていただきました。

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。